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Talk Vol.18 育成重視の独自路線(上) K-1 プロデューサー 宮田 充 第8回のゲストは立ち技格闘技イベント「K-1」の宮田充プロデューサーです。2014年より生まれ変わり、新たな路線で格闘界に新風を巻き起こしています。宮田プロデューサーが見据える新生K-1の未来とは――。 二宮清純: K-1と言えば1993年にスタートしたヘビー級中心の興行をイメージする人も多いと思います。その後、WORLD-MAXという中量級に軸足を移していきましたが、これまでのものとは別物と考えて宜しいのでしょうか? 宮田充: はい。我々は2013年から準備をして、翌年にアマチュア大会を開催しました。その年からK-1ジムを展開していき、11月に興行「K-1 WORLD LEAGUE」(後にK--1 WORLD GPに改称)をスタートしました。我々は格闘技イベント開催だけでなくジムの運営、アマチュア大会の定期的な実施というピラミッドの形をつくっています。K-1ジムからプロになる方も輩出していますし、スポーツとして親しんでもらえる方にも場所や機会を提供できています。 二宮: 新生K-1はアマチュアも入れて底辺の拡大を図るのが、以前との違いだと? 宮田: そうですね。K-1甲子園というかたちでアマチュアの全国大会「K-1甲子園」は行われていましたが、より草の根の活動を行っています。 今矢賢一: それまではピラミッドにおける上の部分を主にやっていたということですね。 二宮: サッカーで言えば、ユース世代、ジュニア世代があってのトップチームということですね。そういう正三角形をつくりたいと? 宮田: はい。過去のK-1はヘビー級をメインにMAXという中量級、63kg級と最終的には3階級までは広げたのですが、それぞれの体格に合った階級がある。だから我々のK-1では全8階級(スーパー・バンタム、フェザー、スーパー・フェザー、ライト、スーパー・ライト、ウェルター、スーパー・ウェルター、ヘビー)まであります。スーパー・バンタムの55kgから2.5kg刻みでスーパー・ウェルターの79kgまでリミットがあり、無差別級がある。 二宮: 日本人でヘビー級を育てるのは容易ではないですね。 宮田: 昨年11月に開催した初代ヘビー級王座決定トーナメントには日本人4選手と欧米の4選手が出場しましたが、日本人で初戦を勝利したのは上原誠選手だけ。彼のベスト4が日本人最高です。準決勝では1ラウンドKO負けだったので、世界との差は感じました。まだまだこれからですね。 【チケットの価値向上目指す】 二宮: 過去のK-1は外国からヘビー級選手を連れてきて、華々しいカードを組み、テレビ放映権料を得るビジネスモデルでしたが、それとは違う路線でいくと? 宮田: そうですね。AbemaTVさんだったり、CSのGAORAさんが中継していただいております。深夜でフジテレビ、テレビ東京で関連番組も含め放送していただいています。ただそれがなくても運営を回していけるようにしたい。最初は4000人規模の代々木第二体育館でスタートしましたが、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の関係で同体育館は改修工事に入りました。そのため昨年からはさいたまスーパーアリーナのコミニティアリーナ(8000人規模)で3回行いしました。そして今年3月21日に1万5000人規模のメインアリーナでの開催。新生K-1をスタートして4年かかって、メインアリーナになんとか辿り着いた。それは選手の成長と共に僕らも大きくなっている。1年目でメインアリーナは厳しかったと思いますが、今回はチケットも順調に売れています。 今矢: それはすごいですね。Jリーグでも1万人以上を呼べないクラブもありますからね。ホスピタリティのようなものは? […]
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Zone3 日本向けオフィシャルサイトを公開 2018.3.1 2018年より取り扱いを開始したイギリスのマルチスポーツブランドZone3の日本向けオフィシャルサイトを公開しました! オフィシャルサイトではZone3のブランドコンセプトをわかりやすくお伝えするとともに、日本で販売予定の商品をご覧いただくことができ、オンライン上で商品をご購入いただけます(一部 予約制)。 また、実際に製品を手に取ってご覧いただける機会として定期的にデモセッションを開催しています。過去のデモセッションの様子や今後の予定についてはFacebookページをご覧ください。 (https://www.facebook.com/Zone3-Japan-2038498706473102/)
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Talk Vol.17 サッカーの価値は無限(下) 東京ユナイテッドFC共同代表兼監督 福田 雅 第7回のゲストは東京23区から初のJリーグ入りを目指す「東京ユナイテッドフットボールクラブ」の福田雅共同代表兼監督です。JFLの1つ下のカテゴリーに属する地域リーグ(関東リーグ1部)の東京ユナイテッドFCは東京大学OBと慶應義塾大学OBをルーツに持つクラブ。座学からの学びとスポーツからの学びを融合した優れた人材輩出を目標としています。福田代表が描くサッカーが繋ぐ大学コミュニティと地域コミュニティの融合とは――。 【クラブのルーツがアイデンティティ】 二宮: 東京大学は文京区にキャンパスがあります。 福田: 当初は慶大のキャンパスがある日吉のグラウンドで練習していた時期もありましたが、文京区や東大OBのサポートも得られるようになったので活動拠点を文京区に移しました。さらには女子サッカーの受け皿となれるように僕らは女子の「文京LBレディース」というチームも持っています。女子の選手たちが生涯サッカーをやり続けられる環境を用意したいと思ったからです。そんな活動が実を結び、今年の1月には文京区と相互協力協定を締結する運びとなり、より公式にクラブ全体を応援していただけることになりました。 二宮: 世界のサッカークラブにはいろいろな成り立ちがあります。ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04は炭鉱労働者のまちのクラブです。今矢さんが住んでいたオーストラリアのクラブ成立事情は? 今矢: サッカーだとオーストラリアは移民の国ですから、そのコミュニティがルーツになっていることが多いです。カズ(三浦知良)選手がかつて所属していたシドニーFCは、元々ギリシャ系ですね。シドニーオリンピックという名称でギリシャ、イタリア系が多かった。あとはマルタ系やスロベニア、ボスニア系のチームがありました。僕らがいた90年代は内戦をしている国をルーツに持つクラブ同士の試合だと、警備体制もかなり厳しくなりました。雰囲気も全然違いましたね。 福田: クラブのルーツがアイデンティティとなって、クラブ同士の対立の構造は今のステージからできていなければダメだと思うんです。だから僕らも東大と慶大を前面に押し出して、ヒール役になってもいいから個性を出していこうと考えています。 二宮: それはいいアイデアですね。オーストラリアのリーグは、その後どう成長していったのでしょうか? 今矢: 日本のJリーグができた時の100年構想のようなビジョンがあったと思います。オーストラリアはAリーグになったタイミングで民族色は消したはずです。Aリーグがスタートした当初は西シドニーにチームがなかった。それこそ東京23区内にサッカークラブがないような状況でした。12-13シーズンからウェスタン・シドニー・ワンダラーズができました。小野伸二選手も当時は所属していました。元々サッカー熱の高い地域だったので、一気にファンが集まって初年度でレギュラーシーズンを優勝で終えたんです。 福田: その後、小野選手がコンサドーレ札幌に移籍してからはどうなったんですか? 今矢: クラブ創設3年目でAFCアジアチャンピオンズリーグも制しました。今もファンがついているという意味では、すごく成功していますね。 【教育というストロングポイント】 二宮: 普遍化、一般化していくためにはどういう作業が必要だと考えていますか? 福田: モデルはバルセロナです。カタルーニャ地方の少数民族のクラブがグローバル化していった。ひとつはブレずに地味なことをやっていくしかないなと思っています。ルーツは東大と慶大ですが、何を実現したいかと言えばスポーツのステータスを上げることです。人間形成の場として、スポーツは座学と変わらないぐらい重要なものとして考えていて、教育のコンテンツとしての価値をもっと訴えていきたい。今のJリーグクラブの差別化を図るのは地域性と強さの2軸だと思うのですが、“ここのクラブは違うよね”と言われるような存在を目指しています。 二宮: いずれは教育産業をバックに付けるとか、そういう提案もできますよね。 福田: そうですね。どこかの塾と提携することもできますし、クラブのスタッフには僕を含め会計士、弁護士がいます。クラブが会計士事務所と弁護士事務所を経営しているので、選手たちのセカンドキャリアにも繋がる。私たちが選手たちを受け入れて職業訓練させて、スポンサー企業などに就職してもらえたら、とてもいいサイクルになると思うんです。 二宮: 東京ユナイテッドFCが「セカンドキャリアに定評がある」ということになれば、ビジネスにも繋がりますよね。 福田: 選手も安心して来られると思います。地元の名士の弁護士や会計士がいる。例えばレアル・マドリード会計事務所、レアル・マドリード弁護士事務所があったらおもしろいじゃないですか。それで僕らもつくってみたんですよ。クラブの価値が上がれば、ビジネス部門の価値も上がる。このクラブだからこそ、できる周辺ビジネスがあると考えています。 二宮: クラブとしての強みを生かすわけですね。 […]
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Talk Vol.16 サッカーの価値は無限(下) 東京ユナイテッドFC共同代表兼監督 福田 雅 第7回のゲストは東京23区から初のJリーグ入りを目指す「東京ユナイテッドフットボールクラブ」の福田雅共同代表兼監督です。JFLの1つ下のカテゴリーに属する地域リーグ(関東リーグ1部)の東京ユナイテッドFCは東京大学OBと慶應義塾大学OBをルーツに持つクラブ。座学からの学びとスポーツからの学びを融合した優れた人材輩出を目標としています。福田代表が描くサッカーが繋ぐ大学コミュニティと地域コミュニティの融合とは――。 二宮清純: 福田代表が率いる東京ユナイテッドFCは現在、関東サッカーリーグ1部に属しています。3部まであるJリーグの1つ下のカテゴリーがJFLです。関東サッカーリーグは9つある地域リーグの1つ。JFLからは1つ下のカテゴリーになります。 福田雅: 実は今矢さんの弟(直城)さんが監督を務める早稲田ユナイテッドとは何度も対戦経験があるんですよ。東京都リーグ1部や関東リーグ2部でも戦っていますね。チームとしてはライバル関係にありますが、気が合うので仲が良いんです。 今矢賢一: 弟のクラブは今も関東サッカーリーグ2部ですから、追い越されてしまいましたね。 二宮: 福田代表から見て、早稲田ユナイテッドはどのようなサッカーを? 福田: 意思のないパスを嫌うサッカーですね。パスを受ける時にも意思を持てと。そういうボールの受け方も徹底しています。出し手だけではなく受ける側の意思をすごく大事にしています。敵ながら早稲田ユナイテッドのサッカーは好きですね。選手の自立を促すサッカー。今矢(直城)さんは試合中、細かいことは言わないです。 二宮: 福田代表が率いる東京ユナイテッドFCは? 福田: 僕は気の緩んだプレーが嫌いなんです。それに対しては厳しく指導しますが、「ピッチに出たらオマエたちが戦ってくれ」というスタンスですね。その点は今矢(直城)さんと似ているかもしれません。 今矢: では今度は弟も交えて、サッカー談義しましょう。 福田: ぜひ宜しくお願いいたします。 【大学コミュニティを生かしたクラブづくり】 二宮: 東京ユナイテッドFCは大学を起点にしながら地域に広げていきたいと。まずはクラブをつくった動機を教えていただけますか? 福田: 何よりまず東京23区内にプロサッカークラブがなかったことです。日本と比べるとGDPが3分の1以下であるスペインにはレアル・マドリードとFCバルセロナという経済面においても世界的なビッグクラブがある。この話をすると「文化が違う」という言葉で片付けてしまう人もいますが、それは逃げだと思うんです。文化にしようとする努力が足りていないのではないかと。私は公認会計士の資格も持っているので、経営的観点からサッカーを掘り下げていったんです。日本のクラブは国の経済力を生かせていないと感じました。 二宮: 逆に言えば、まだまだ伸びしろがあると。 福田: そうですね。日本のスポーツ文化は体育の延長にある。身体を鍛えるためのものですね。日本のスポーツを通じた教育は学校にあります。学校の部活文化で、学校対学校の構図で日本スポーツは盛り上がってきました。学校の部活文化の頂点は大学における早慶戦などがあります。あれだけの人を呼べるのはすごいコンテンツだと思うんです。 二宮: 早慶戦の人気を取り入れたいと? 福田: はい。私はそこに魅力を感じ、まず既存の早稲田ユナイテッドというクラブに「早慶ユナイテッド東京」として、早大OBと慶大OBによる連合クラブチームをつくることを提案したんです。薩長同盟における土佐藩の気持ちです。残念ながら“締結”には至りませんでしたが……。そこで2010年1月、当時は休部状態にあった慶大体育会ソッカー部OBクラブ「慶應BRB」を再結成し、自分たちだけで社会人クラブをスタートさせました。そこに東大サッカー部OBクラブ「東大LB」が合流し、2015年に「LB-BRB TOKYO」を創設したんです。さらに、2017年からクラブ名を現在の「東京ユナイテッドFC」に変更しました。要するに学校コミュニティの延長線上にクラブをつくったのです。今まで東京23区内にプロクラブがないのは、地域密着するための名士や地元企業を特定しづらいことと、インフラがないことに原因があったと思うんです。この2つを同時に解決する手法が、大学OBというコミュニティ。ここに立脚して、いずれは地域に根付けばいいと考えてスタートしました。   […]
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Talk Vol.15 四国に秘める無限の可能性(下) IBLJ取締役会長 森本 美行 第6回のゲストは四国アイランドリーグPlus(アイランドリーグ)を運営するIBLJの森本美行取締役会長です。 四国4県を舞台に行われる独立リーグ・アイランドリーグは今シーズンで13年目を迎えています。四国には無限の可能性がある――。 森本会長が見据える独立リーグの未来とは? 【地域活性化の起爆剤に】 二宮: NPBの延長戦上にないような独自スタイルがあれば魅力的ですね。 森本: 愛媛県は正岡子規に代表されるように、ある意味、野球発祥の地ですから、それぐらい思い切ったことをやってもいいんじゃないかと思っています。 今矢: MLBのロサンゼルス・ドジャースもベンチャー企業に出資したりしています。アイランドリーグとしてもデータやテクノロジーを駆使してベースボールを変えるような新興企業に出資する動きはあるのでしょうか? 森本: 直接投資ではないものの、それ似た戦略を去年からやっているんです。データの仕組みは野球のシステムについては僕もデータスタジアムにいましたから、わかるんですが、本当にデータベースから整備して良いものをつくるには開設費用が数億円かかるんですよ。今回、その基礎技術があるものの使いどころがない企業にお願いし、まるで新しい野球データシステムを我々が現場の意見や希望を集約する形で開発してもらいました。 1球1球の情報をデバイスに打ち込めば、ネットでリアルタイムにデータが見られるだけでなく、誰もが野球の試合時につくっている手書きのスコアブックと同じものがデジタル化され、生成される。紙のスコアブック同様のものをつくるのは結構大変で、そのためには新聞の組版システムの応用が必要になります。その開発を行ったaiSports社のアプリはあちこちの野球チームから引く手数多の状態です。現状のアイランドリーグではスポンサーが広告宣伝費を出してもらうのは簡単ではありません。しかし、我々の活動の場を利用して新しいサービスをつくるための研究開発 費ならまだ可能性がある。だから「僕らはうまく実験台として使ってください」と、リーグ経由でサービス化のスキームで売り出すこともできると思うんです。 今矢: そのテクノロジーはリーグが所有しているのでしょうか? 森本: 基本的には開発者ですが、一部リーグも所有できるように話しています。 今矢: なるほど。それをライセンス提供すれば、リーグの収益拡大につながりますね。 森本: はい。今はさらに開発が進んでいます。音声による入力です。スコアブックを記入するにしても、データを打ち込むにしても作業は大変ですが、音声入力が可能になればかなりの手間を省くことができます。開発部隊がラジオ中継を元に試したことがあるそうなんです。ラジオの実況放送では試合で起こったことの95%の事象を言葉にしていることがわかりました。つまり中継の傍に音声入力のできるデバイスをセットしておけば、自動的に公式記録が作成され、かついろいろなコンテンツに活用できる。例えばユーザーが知りたいデータをすぐに引き出すこともできるはずです。スポーツデータやコンテンツ制作、分析はAI(人工知能)と相性が良いと思います。ERP(統合基幹業務システム)で世界最大手のSAPという会社はサッカードイツ代表の2014年ブラジルW杯優勝に貢献した実績があり、企業にとっても自分の技術のプロモーションに大いに役立っています。 今矢: すでに「SAPのテクノロジーはすごい」というブランディングができてきていますよね。 森本: だから僕らもデータをうまく使い、リーグの価値を違うかたちでアピールしています。まだまだ無限の可能性を秘めていて、実は今も面白いメンバーや会社、大学が興味を持ってアイランドリーグが行っているプロジェクトに協力していただけるような動きもあるんです。すごい期待感がありますね。 二宮: ちょうど面白い時期に差し掛かっているわけですね。 森本: まぁ大変な時期でもあります(笑)。四国は、野球に限らず他のスポーツチームも必ずしも上手くいっているとは言えません。県によっては他のスポーツとも手を組むかたちもありかなと。例えば新潟アルビレックスのようにひとつのスポーツクラブとして複数のスポーツチームを運営するかたちがあっても面白いのかなと思いますね。 二宮: 四国のスポーツを統括する社団法人のような組織ができれば、そういった動きが加速するかもしれませんね。 […]
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Talk Vol.14 四国に秘める無限の可能性(上) IBLJ取締役会長 森本 美行 第6回のゲストは四国アイランドリーグPlus(アイランドリーグ)を運営するIBLJの森本美行取締役会長です。 四国4県を舞台に行われる独立リーグ・アイランドリーグは今シーズンで13年目を迎えています。四国には無限の可能性がある――。 森本会長が見据える独立リーグの未来とは? 二宮清純: まずは今シーズン、独立リーググランドチャンピオンシップでアイランドリーグ徳島インディゴソックスがBCリーグ信濃グランセローズを下し、3年ぶり2度目の独立リーグ日本一に輝きました。おめでとうございます! 森本美行: ありがとうございます。2007年にスタートしたグランドチャンピオンシップで、リーグとしては2年ぶり7度目の優勝となりました。 二宮: ところでアイランドリーグの経営に関わるようになったのはいつからでしょうか? 森本: 代表取締役社長になったのが昨年です。出資からだと13年前から関わっています。社外取締役としては2013年までいました。経営の状況は見ていましたが、実際に経営の指揮を執ったのは昨年からです。 二宮: 13年前に関わるようになったきっかけは? 森本: 僕がデータスタジアム株式会社の代表取締役社長に就任した03年頃からは、地上デジタルビジョン放送が始まった時期で「スポーツはニューメディアのキラーコンテンツとして将来、事業機会がある」と言われた時代で資金が集まった時期だったんです。その時、アイランドリーグ創設者の石毛(宏典)さんがちょうど“独立リーグをつくりたい”と動き出し、資金集めをしていたタイミングだった。社会人野球が疲弊し、野球の受け皿がなくなってきた中での独立リーグ創設。データスタジアムとしても野球が普及して市場が大きくなることはビジネスチャンスとなりますから。そこで出資をさせていただくことに決めたんです。 今矢賢一: 創設を経営面からサポートしたんですね。 森本: そうですね。設立当初はリーグに対していろいろな企業がスポンサーとして手を挙げて頂きお金も集まりました。でも最初のブームと言うか期待感が薄れると、得られる協賛金がどんどん減ってしまっていました。僕は去年から社長になりましが、「もう1回、アイランドリーグの価値を考え直そう」というのがスタートでした。 今矢: 前向きに再構築をしなければいけないステージに来ているということですね。 二宮: 会社としてはIBLJがあり、各球団は独立しているわけですよね。 森本: スタートしたばかりの頃はアイランドリーグと各球団をひとつの経営母体で運営するシングルエンティティという形式で経営していました。当初こそ協賛金は集まっていましたが、地方における野球独立リーグの経営という初めての大きなチャレンジをした結果、リーグと球団合わせて何億円という負債が生まれてしまい、それをひとつの組織でカバーするのが難しくなってしまいました。試行錯誤の末、リート各球団を分社化するかたちをとりました。 二宮: 独立採算制にした上で、リーグに入った資金のいくらかを分配すると? 森本: ええ。リーグとしては配分比率を設定し、各球団に分配します。理事会の運営もやります。チャンピオンシップなどの場合はBCリーグ、その他フェニックスリーグの際はNPB等対外的な交渉も行います。あとはテレビ中継の場合は放映権、各種権利のマネジメントも管理しています。 二宮: アイランドリーグ全体の価値を上げるために、この先考えられていることは? 森本: 今までできたこと、できなかったことがありました。できたことは13年続けてこれたことと、年間約150試合を行って、そこに毎年平均で約500人から600人のお客さんを集められるようになったこと、60人弱の野球選手をNPBに排出できたことです。僕は、これからのスポーツビジネスにおいて時間×頻度、つまりスポーツへの接触時間は大きな要素だと思うんです。年間約150試合を開催できるのはウチの最大の武器です。その事業機会をどうすれば最大化できるか。3時間×約150試合分、球場にはビジネスチャンスが転がっています。試合があればローカルメディアも取り扱いますし、今年高知ファイティングドッグスにマニー・ラミレス選手が来たように認知度があれば全国紙やテレビも取り上げてくれるでしょう。メディアをどういうふうに活用するか、SNSの活性化ついては今後の課題でしょう。 二宮: これまで築いてきた財産を今後に生かしつつ、新しことにも取り組んでいくと? […]
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Talk Vol.13 バスケットボールクラブ経営の現実と未来(下) 千葉ジェッツふなばし代表取締役社長 B.LEAGUE副チェアマン 島田 慎二 Sportful Talks、第5回目のゲストは登場するのは島田慎二さん。男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」の千葉ジェッツふなばしの代表取締役社長を務め、チームは昨季リーグNo.1の観客動員をマークしました。その手腕が認められ、今季からは副チェアマンも兼任。チーム運営とリーグ改革の両輪を担う島田さんが語るバスケットボールクラブ経営の未来とは――。 【“二足のわらじ”の苦労】 二宮: B.LEAGUEの初代チェアマンである川淵三郎さんは島田さんを昔から買っていました。島田さんは今年から千葉の球団代表を務めながら、B.LEAGUEの副チェアマンにも就任しました。大変でしょう? 島田: 当然、大変です。イレギュラーなことですし、海外でもあまり例を見ないケースだと思います。月火はジェッツにいて、木金はリーグ。水土日はどちらもという生活をしています。どちらも全力投球しているのですが、周りは専業でやっている。専業でないことの影響はあるかなとも思います。どちらかに100%傾ければ、ジェッツをもっと飛躍させることもできますし、リーグはもっと改革できる。そういうもどかしさはあります。 二宮: 心配なのは、“二足のわらじ”を履くことで利益相反が生じてしまわないか、ということです。意図していないにも関わらず……。 島田: そうですね。例えばリーグがある会社とパートナー契約を結ぶ場合、その会社と手を組むことがリーグにとって良い選択でも、私と関係のある会社であれば他の人はよく思わないかもしれない。それで別の会社を選ぶようなことはしませんが、利益相反に対する目は思っていた以上に厳しいですね。ただ私は遠慮したら、この世界にいる意味がないと思っています。私は元々バスケットボール界にいたわけではないですし、そこにいなかったからこそできてきたこともたくさんあります。それが私の良さだと割り切っています。 二宮: スポーツでは競争と協調が重要なコンセプトだと思っています。競争しないといけない一方で、共栄・共存も図っていかないといけない。しかし、そのさじ加減が難しい。 島田: 私はビジネスマンなので、ビジネスの視点からアプローチしていこうと考えています。今やっていることは「島田塾」という各クラブとの勉強会です。ちょうどB1、B2の半分である18クラブが参加しています。そこで経営に対する意識改革をやっていく。経営がしっかりすることとお客さんを呼べることの因果関係はすごくあると思っています。私が力を入れているのは全クラブを底上げすることです。 今矢: 勉強会は各クラブと1対1なのか、それとも複数のクラブが集まってそれぞれの情報を共有するようなかたちをとっているのか……。 島田: 3つのステージを分けています。ファーストステージはジェッツの事務所に来ていただいて、ウチの社員教育や運営ノウハウを説明します。セカンドは数クラブに分けて、集客やスポンサー集めはどういうアプローチをすべきなのかを話し合う。サードステージは実際にそのクラブに出張するという段階を踏むようにしています。 二宮: 2020年東京オリンピック・パラリンピック開催をピークにして、そこから日本のスポーツはダウンサイジングに向かうという意見もあります。人口も減り、スポーツのパイそのものが縮小していくのではないかと……。 島田: それは有り得ると思いますね。今、バスケ界はオーバーバリューになっています。BjリーグとNBL合わせて7億円ぐらいだったのが、今は事業規模が50億円。世界のバスケットボールリーグを見ても3番目ぐらいになっています。でもリーグが世界のリーグと勝負できるかと言ったらそうではない。現実を見なきゃいけない。私もそういうスタンスでいます。 二宮: 生き残るためには何が必要でしょうか? 島田: 私は現在の36クラブの経営を底上げし、経営戦略を確立することで変わっていけると思っています。バスケの魅力は経営者に親会社から出向社長がないので、各クラブの本気度がすごい。ここが副チェアマンを引き受けた一番の理由なんです。規模は小さくても皆が命懸けでやっている。そこに知恵を授け、力を授けることで発展すれば新たな地域産業が起こるんじゃないかと可能性にかけて関わっています。 【アリーナ文化の可能性】 二宮: 日本はまだアリーナ文化がないですよね。アリーナの利用価値は、ヨーロッパの場合は病院や介護・保育施設、スーパーマーケットが隣接している。いわゆるワンストップとオールインワンです。そこに皆が集う。少子高齢化の時代、アリーナは市民生活のインフラとしても重要な役割が期待されています。 島田: そう思いますね。今いくつか動き始めているところもあります。ただ全部が全部、新しいアリーナを新設できるわけではありませんので、リノベーションしなくてはいけません。元々あるアリーナを改修してスマートアリーナに変える。今は1万人アリーナ、2万人アリーナという声もありますが、私は新設よりもリノベーションがキーになってくるのではないかと思っています。 […]
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ウエットスーツブランドZone3の取り扱いを始めました! 2017.9.19 ブルータグではヨーロッパを代表するウェットスーツブランド Zone3のディストリビューター契約を締結し、2018年より取り扱いを開始することになりました。 高いユーザー評価と数々の賞を受賞し、イギリスでの売り上げNo.1を獲得するZone3は、精神的にも肉体的にもタフなスポーツであるトライアスロンにおいて最高のパフォーマンスを可能にします。 詳しい情報はこちらから。
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Talk Vol.12 バスケットボールクラブ経営の現実と未来(上) 千葉ジェッツふなばし代表取締役社長 B.LEAGUE副チェアマン 島田 慎二 Sportful Talks、第5回目のゲストは登場するのは島田慎二さん。男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」の千葉ジェッツふなばしの代表取締役社長を務め、チームは昨季リーグNo.1の観客動員をマークしました。その手腕が認められ、今季からは副チェアマンも兼任。チーム運営とリーグ改革の両輪を担う島田さんが語るバスケットボールクラブ経営の未来とは――。 【チームの再建】 二宮清純: 島田さんは千葉ジェッツの球団代表となって6年目を迎えます。一時は経営難に陥ったチームを再建しました。今季からはチーム名が千葉ジェッツふなばしに変わりました。船橋は競馬場、オートレースと公営ギャンブルが盛んな印象もあります。一方でプロ野球団やプロサッカークラブの本拠地はありません。 島田慎二: 千葉県にはプロ野球の千葉ロッテマリーンズ、プロサッカーのジェフユナイテッド千葉・市原と柏レイソルがあります。だからこそ船橋市にしたんです。千葉市と船橋市のどちらかを本拠地にするか考えた時に千葉市の方がアリーナのサイズは大きいですし、県庁所在地ですから人口も多い。その他にもポジティブな要素はいっぱいありました。それでもプロチームの空白地帯という船橋市のポテンシャルに賭けてみようと思って決断しました。 二宮: 一昨年はホームゲームの累計観戦者数は10万92人。昨季は13万5097人といずれもリーグ最高の観客動員を記録しました。右肩上がりですね。 島田: なかなかここからは上がりづらいんですけどね(笑)。船橋アリーナの占有率が95%ぐらいまできたので、上がり幅という意味ではインパクトのあるものは見せられなくなってきています。 今矢賢一: それにしても占有率90%超えはすごい!   島田: あとは立ち見席を増やしていくしかないですね。今季からは2階自由席を2階自由立見席という名称に変えようと思っています。あとは指定席も増やします。昨季まではいい席を取ろうとしてお客さんが試合開始5時間前から並ぶこともありました。今後はチケット単価が少し上がりますが、試合前の混雑を少しでも緩和できることを優先しました。 【キャラ化とプロ化】 二宮: 今季から新たな試みとしてチアリーダーとプロ契約を結んだそうですね。プロ化することでもっとファンサービスに力を入れたいという意図でしょうか? 島田: ウチのコンセプトとしてはすべてをキャラ化しようと考えています。チアリーダーについてはもう少し目立たせてあげたいと思っていたところで、「プロ化しましょう」と提案があったんです。オフは選手も代表に選ばれれば、チームで地域活動する時に人手が足りなくなることがあります。マスコットキャラクターもいますが、選手以外に動けるキャラクターが欲しい。今はチアリーダー13人のうちの3人をピックアップしてアイドル化しようと考えています。彼女たちを見たくて会場に足を運ぶようになったらいいなと。それにキャラ化はチアリーダーにこだわった話ではなく、ジェッツには小回りのきく広報やモッパー(試合中に飛び散った汗などをモップやタオルで拭く係)もいます。ウチのモッパーはキビキビしていて、すごく動きが速いんですよ。その子たちをキャラクターにして、取材などでメディアにも出てもらっています。 二宮: それはユニークな試みですね。 島田: お客さんが選手だけを見たいと思うのではなく、スタッフも含めて誰かに感情移入できる空間をつくりたいというのがコンセプトです。お客さんが会場をウロウロしていても、誰かとコミュニケーションが取れて楽しい空間にしたいんです。 今矢: チームだけでなく地域のチアリーダーみたいな感じですね。僕らがサポートしていたアスリートの中にNFLデンバーブロンコスのチアリーダーを3年間務めた方がいます。彼女が会場で踊っている時間は全体の一部でしかない。地域のコミュニティセンターや社会活動に参加していると聞きました。 島田: まさにそういう世界ですね。 二宮: つまりは“まちのアイドル”ですね。 […]
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Talk Vol.11 ワクワクやドキドキをスタジアム・アリーナに(下) 建築家 仙田 満 Sportful Talks、第4回目のゲストは建築家の仙田満さん。建築家として新広島市民球場(マツダスタジアム)の設計を手掛けるなど、様々なスポーツ施設建造に携わってきました。「遊び心」を大切にする仙田さんが考えるスタジアム・アリーナの理想像とは――。 【失われつつある遊び場】 今矢: 僕は中学校から高校、大学とオーストラリアに住んでいました。オーストラリアの公園の遊具は日本の公園よりも明らかに子どもたちがワクワクするつくりになっているんです。パッと見ではどのように遊ぶのかわからない形状をしている遊具でも、子どもたちが工夫して遊んでいる姿を見掛けます。 二宮: 日本は遊具はだいたい決まっていて、“これで遊びなさい”という画一的な印象がありますね。 仙田: そうですね。日本は1990年代以前に「児童公園」というカテゴリーがあったのですが、今は「街区公園」に名称を変えています。それは高齢化社会になって公園を大人が占拠してしまう現状を追認してしまった。それなのに日本政府は子どもの環境を守ろうとするのではなく、名前を変えてしまったんです。だから公園の利用率もこの30年間下がっています。 二宮: それは寂しいですね。 仙田: でもようやくここにきて公園の利用率アップのため、公園内に保育園をつくったり、コーヒーショップが設置されるようになりました。スポーツ施設もつくれるようになり、楽しい遊び場に少しずつ変わってきています。 今矢: これはやはりルールが変わってきているということですか? 仙田: 法律自体はそれほど変わってはいないのですが、運用の仕方が変わってきたんだと思います。 二宮: 日本の公園はブランコ、滑り台、砂場による3点セットという印象です。これは何か決まりがあったのですか? 仙田: それが標準タイプだったんです。 二宮: どこに行っても同じという“金太郎飴”のようで個性に欠けますよ。それともうひとつ、よく言われる「都市公園法」ですよね。この法令には改善の余地があると言われています。 仙田: 原則的には自治体の長の権限に委ねられていると言われますが、原則は商業的なものは排除されます。例えば日比谷公園には松本楼のように戦前から有名なレストランがありますが、一般の公園にはつくれません。 二宮: もったいないですね。 仙田: 本当にそうです。そういったものを積極的に建てることによって公園の利用率が上がりますから。 今矢: 今、東京の二子玉川公園には、コーヒーショップのスターバックスが入っています。週末は結構人で溢れています。 仙田: 富山にある富岩運河環水公園は、私も設計をお手伝いしたのですが、ここもスターバックスが入っていて「世界一美しいスターバックス」と言われているそうです。スターバックスができたことで、年間70万人の利用者が140万人と2倍になった。今や都市的観光地になっています。やはり飲食は大事ですね。 今矢: そうですね。オーストラリアはマクドナルドの中にちょっとした遊具がついていて、子どもと遊べるスペースがあります。誕生日会があれば、そのエリアだけ貸し切ることもあるんです。 […]
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