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Talk Vol.9 オールインワンでスポーツを盛り上げる(下) 弁護士/東京大学理事 境田 正樹 Sportsful Talk、3回目のゲストは境田正樹さん。 弁護士として活躍する傍ら、「日本スポーツ基本法」の制定、男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE」の立ち上げにも尽力されました。 様々なスポーツ団体を見てきた境田さんが見据えるスポーツの新たな可能性とは――。 【スポーツを通じて日本を元気に!】 今矢: JリーグやB.LEAGUEのように地域密着型を図るのはどうでしょう? 境田: そうすべきだと考えています。例えばA県の大学があったとします。その大学がA県の地方自治体やJリーグやB.LEAGUEのクラブ、地元の経済界などと一体となり、連携・協働して、スポーツの振興のみならず、様々な地域振興に取り組んだ方が間違いなく大学にとっても良い成果をもたらすと思います。これまでにプロスポーツチームが築いてきた実績や経験やネットワークと、大学が持つ人材・教育・研究のリソース、地元自治体や地元経済会業がもつ様々な人的リソースや経営リソースとが融合することにより、間違いなく新しい価値創造やマーケットバリューが生まれるはずだからです。 二宮: 私もそう思います。ただNCAA構想で、例えば箱根駅伝や東京六大学野球や東都大学野球のように関東一極集中化に拍車がかかることも懸念されます。 境田: 私は、地方が元気になって、日本全体が元気になるという制度設計をしなければいけないと考えています。日本版NCAAも自治体と連携しないとダメだと思います。大学、自治体だけでなく、例えばJリーグやB.LEAGUEのチームとも協働する。みんなで力を合わせないと絶対うまくいかない。「スポーツを通じて、日本を元気にするという視点で物事を考えよう」とずっと言ってきました。日本には800を超える大学がありますから、そこが1つになって目標に向かっていくことはとても意義のあることだと思っています。 二宮: 先ほど日本版NCAA構想に加えて、障がい者スポーツにも力を入れるとおっしゃっていました。 境田: 大部分の健常者のスポーツ団体は、法人格を取得しており、また長い歴史もあり、元メダリストなど多くのOB、OGに支えられていますので、それなりに団体ガバナンスは機能しています。これまでに蓄積された様々な経営ノウハウも持ち合わせています。これに対し、多くの障がい者スポーツの競技団体の場合は、人材不足や厳しい財政事情により、法人格も取得できないまま、協会の事務担当者がボランティアで事務を担ってきました。 二宮: 協会の連絡先が個人というのはよくありますね。 境田: はい。自宅兼協会事務所というかたちで、自らのマンションやアパートで、協会の事務作業を行ったり、自宅の固定電話をそのまま事務局の連絡先としているような団体も少なくありませんでした。その後、2015年には、日本財団が、「日本財団パラリンピックサポートセンター」を設置し、多くの障がい者スポーツの競技団体のオフィスが1カ所に集約されましたよね。そこでは各競技団体のバックオフィス支援や業務コンサル支援、スタッフ雇用費の財政支援まで行われています。その結果、障がい者スポーツの競技団体のガバナンス体制は劇的に良くなってきたと思います。あとは、2021年までとされているこのパラサポセンターの支援システムが、2021年以降も永続化できるかがカギだと思います。 二宮: 私も何度か訪問しましたが、あそこはとても画期的ですよね。団体ごとを隔てている壁がない。各競技団体とも情報を共有できるし、オールインワンでできますからね。現在、安倍晋三首相が2025年までにスタジアム・アリーナを20カ所整備しようという構想を掲げています。これには必ず反対する人が出てくる。“そんなお金を出すのなら病院を建てなさい”と。だったらヨーロッパのサッカースタジアムのように医療介護施設、託児所、スーパーマーケットを全部1つにまとめてつくればいいと思うんです。そうすればスタジアム・アリーナ建設に反対する人も少なくなるのではないでしょうか。 境田: 確かにおっしゃる通りだと思います。私は、このスタジアム・アリーナ構想については、ただ単に箱ものを作るというのではなく、二宮さんがおっしゃるように、医療介護施設や託児所、スーパーマーケットなど地域に役立つ拠点、地域を活性化する拠点となることが重要だと考えています。私は、さらに、大学内の様々な学知や産業界の知を結集させたイノベーション創出の拠点としてスマートアリーナを位置付けることも一案ではないかと考えています。 今矢: 具体的にはどういうものがあるのでしょう? 境田: 実は、昨年5月に東京大学の中にスポーツ先端科学研究拠点を新しく創設しました。これまで東大の中には、ニューロリハビリテーション、健康医学、コンピュータサイエンス、数理科学、ロボット工学、身体生理学、スポーツ薬理学、バイオメカニクス、ゲノム生命科学など様々なスポーツ関連分野の研究者が多数いたのですが、それぞれが連携・協働して研究を行うことはほとんどありませんでした。今回のスポーツ先端科学研究拠点では、それら研究者が一体となり連携・協働して先端スポーツ科学研究を推進する計画を立てています。 今矢: そこでは何が行われるのでしょう? 境田: この拠点の主要な研究計画の1つは、テーラーメイド型アスリート強化プロジェクトです。このプロジェクトでは、各競技のトップアスリートや学生アスリート、さらに一般の人々から収集された様々なバイタルデータや動作解析情報、そして各研究分野で過去に蓄積された研究データ、さらにこれまでに発表された論文などを、人口知能やスーパーコンピュータなど高度情報解析装置を用いて統合的に解析します。それによって、アスリートに関する統合・知識データベースを構築するとともに、個々のアスリートに最適のトレーニング方法やリハビリ方法を開発し、提供することを目的とするものです。また、学内のVR(仮想空間)やAR(拡張現実)の最新技術を活用し、新たなトレーニング手法の開発、スポーツと社会をつなぐための観戦体験拡張、スポーツの記録・再現・解析手法の新たな開発などにも取り組みたいと考えています。これらによって日本のスポーツ界全体を科学的にサポートすることができる研究基盤を構築することができればと考えています。 […]
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スポーツナビDo事業譲渡のお知らせ 2017.5.16 ブルータグは2015年12月より運営サービスを提供してまいりましたマラソン大会のエントリーサービス「スポーツナビDo」の事業をワイズ・スポーツ株式会社に譲渡しましたのでお知らせいたします。 詳細はこちらをご覧ください。  
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オフィス移転のお知らせ 2017.5.9 ブルータグ株式会社は2017年5月にオフィスを移転しました。 コーポレートスローガンである「make your life sportsful」をテーマに、常にスポーツを身近に感じられるような空間にしていく予定です。 新住所: 東京都世田谷区等々力6-23-20 フジビューハウス 2A  
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Talk Vol.7 スポーツはビジネスになる(下) 東北楽天野球団元オーナー/U-NEXT特別顧問 島田 亨 2回目のゲストとして登場いただくのは、島田亨さん。 プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの球団社長、オーナーとして活躍しました。 2004年プロ野球再編問題で誕生した新球団を参入1年目で黒字経営に導いた手腕は高く評価されています。プロ野球球団経営は儲からない。そんな常識を覆した島田さんが語るスポーツビジネスの現実と未来とは――。 【地域との連携】 二宮: 「東北楽天ゴールデンイーグルス」というチーム名は地域密着であり、法人としてのメリットを考えた場合の非常にいい落としどころのような気がします。 島田: サッカーのJリーグが法人の名前を付けなかったこともあり、僕らも地元の方々から「楽天を付けるべきではない」との声は結構ありました。そこは受益者負担の反対の考え、“負担者受益”です。オーナー会社が一番リスクを持ってやっていますから、せめて名前は売りたかった。 二宮: “負担者受益”とはいい言葉ですね。資金を出している以上はリターンも欲しい。それは当然のことです。 島田: そうでなければ、なかなかお金は出せないと思います。 二宮: あとは「仙台」ではなく「東北」と名乗りましたよね。そこには何か理由があったのでしょうか? 島田: まず東北の地にプロ野球団が千葉ロッテのセミフランチャイズとしてしか過去にはなかった。だから、ある日本の一角のムーブメントとして球団をつくろうという意図がありしました。 二宮: 地域との連携という意味では、少年野球教室や学校訪問を行うこともひとつです。地域といい関係を結ぶために役立ったんじゃないですか。 島田: はい。野球が商売ですから、野球以外のことでやるよりも野球に繋がることで地域と関わっていくことが大事だと思います。 今矢: 確かにそうですね。 島田: そういう意味で言うと、野球教室は2つに分けられます。1つは長期的なファンづくり。例えばメジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースは“何個子供にキャップを被せることができるか”を考えています。確かにロゴマークが入ったキャップをもらって、被っているとファンになるんですよね。野球教室はそういうアプローチのひとつでもあります。 二宮: 長期的な戦略で言えば、早い時期に東北楽天ファンにさせるということですね。 島田: はい。あとはJリーグで言うところの下部組織のような選手を育成していく仕組みが野球にはなかった。それを見据えながら、本格的な野球チームをつくって地元の子供たちを、地元のチームが指導する。そのチームが全国大会で勝つと、地元の人たちもうれしい。それがイーグルスを応援することにつながると思っています。 【“球団努力”ではなく“球界努力”】 二宮: 04年秋に楽天が球団参入に手を挙げた時には、今矢さんはどう思われましたか? 今矢: 新しい産業のプレイヤーが参画することはすごくいいことだなと感じました。初年度黒字化というセンセーショナルなメッセージは、自分たちの球団のためではなくリーグ全体、あるいは野球全体に対してのビジョンがあってこそだと。 […]
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Talk Vol.6 スポーツはビジネスになる(上) 東北楽天野球団元オーナー/U-NEXT特別顧問 島田 亨 2回目のゲストとして登場いただくのは、島田亨さん。 プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスの球団社長、オーナーとして活躍しました。 2004年プロ野球再編問題で誕生した新球団を参入1年目で黒字経営に導いた手腕は高く評価されています。プロ野球球団経営は儲からない。そんな常識を覆した島田さんが語るスポーツビジネスの現実と未来とは――。 二宮清純: 島田さんは東北楽天の球団経営に関わってきました。私も長いことプロ野球を取材してきましたが、一番驚いたのは1年目に黒字を出したことです。“プロ野球は赤字が当たり前”という刷り込みがあったので、野球関係者にとても衝撃だったのではないでしょうか。これは最初から自信がありましたか? 島田亨: 実はですね。初年度の黒字はなるべくしてなったんです。 今矢賢一: それはなぜでしょう? 島田: 野球は1シーズン通して見た時に売り上げが立つ期間と、コストだけが出る期間があります。僕らが参入した時は秋季キャンプも終了していて、コストがかかる時期は過ぎていました。つまり1年間でかかるべきコストの3分1はかからない状態でスタートできたんです。だから逆に言えば、黒字になって当然なんですね。 今矢: なるほど。ファンクラブにカテゴリーをつくられるなど初年度からいろいろな工夫をされていましたね。 島田: そうですね。売り上げをある程度出せば、黒字になるのは分かっていました。その時はどこの球団も広告宣伝費の一環として、極端に言えば“黒字になる必要はない”という意識でやっていたところがありました。結果的にはそれで近鉄の赤字を親会社が補填できなくなり、球団がなくなってしまった。だから「プロ野球経営でも黒字が出る」とのメッセージを打ち出そうと考えていました。 二宮: 島田さん的には“確信犯”だったんですね。 島田: ええ。「プロ野球を経営しよう」というマインドセットをもっていったことによって、初年度に出した中長期事業計画の中で、フルシーズンを通しての黒字化は10年後までに果たすと考えていたんです。同時に日本一になるとも言っていました。初年度に勢いをつけたことで、スポンサーも集まっていただき、好循環になった。結果的には9年目の13年には黒字を達成することができて、有り難いことに日本一にもなれました。 二宮: まさに計画通りですね。黒字化の要因のひとつには球場経営が挙げられます。 島田: ホームスタジアムは宮城県営球場です。宮城県との契約で改修に関する費用は球団が出す代わりに球場使用料を減免するという取り引きを結びました。 二宮: 物販やチケット収入の何割かは譲渡するかたちですか? 島田: いえ。それは全額入ります。唯一、県とシェアしたのは球場の命名権ですね。 二宮: 球場ビジネスに関しては、ビールの売り子の動きまで、注目されたと伺いました。 島田: はい。売れている子はデータで出ていますから、「なぜ売れているのか」を現場に聞いたりしました。あとはそのノウハウを横展開すればいいので、難しい話ではないんです。 二宮: “真実は細部に宿る”と言いますが、それまでの球団経営は大雑把な部分もありましたよね。 島田: 役割分担のような感覚なんですね。シーズンが始まるまではいろいろな準備が必要です。それは経営戦略そのもの。いざシーズンが始まるとチームに関われる部分は少ない。オンシーズンは動いている興行をちゃんと見て、どう改善していくかなんです。 […]
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Talk Vol.5 スポーツが繋ぐ無限の可能性 (下) ゆるスポーツ コピーライター/プロデューサー 澤田智洋 「ゆるく、ポップにする」ことで、スポーツの新しい楽しみ方を提案している ゆるスポーツプロデューサーの澤田智洋さん。 競技普及を超えて、スポーツの持つ可能性はさらに広がりを見せています。 今矢:そういうことですよね。今まで響かなかった人たちにどう響かせるかと。競技普及以外にもゆるスポーツを使ってやっている試みはありますか? 澤田:最近は介護施設などに、リハビリの代わりになるスポーツを提供しています。「ゆるスポヘルスケア」というプロジェクトで、「トントンボイス相撲」「こたつホッケー」「打ち投げ花火」の3種目を創りました。「トントンボイス相撲」は声で力士を動かします。発声するとリハビリになります。「こたつホッケー」はテーブルにデジタル映像化したコートやパックでプレーするデジタルホッケー。腕の伸縮運動になります。「打ち投げ花火」は天井に映し出された的へ風船を当てるスポーツです。こちらは腕の上下運動に繋がります。どれも単調なリハビリだと続かないので、スポーツにしようと考えたんです。 今矢:リハビリのメニューがいくつかあるんですね。 澤田:そうですね。移動式サーカスみたいに、僕たちがスポーツを持って行くという感じです。ただ結構デジタル系が多く、コストがかかるので、アナログ系スポーツを創る重要性も感じています。 今矢:もし継続的に行うには施設に導入してもらわないといけないですもんね。 澤田:最近ですとスポーツに限らず、「ゆる体操」も多く開発しています。例えば21世紀型のラジオ体操「ざっくり体操」というものがあります。ファシリテーターは、ざっくりとした指示だけ出すんです。「はい、肩~」「はい、回して~」「はい、ゆっくり~」などなど。それに対して、「肩」と言われれば、各々の解釈で、回してもいいし、ねじってもひねってもいいよと。当然全員の動きが揃わないですが、それがいい。 二宮:でもやらされている普通の体操ではなくて、自分で考えることで頭の体操にもなりますよね。 今矢:周りを見るとまた得られる情報があるんでしょうね。 澤田:そうなんです。お年寄りで足が動かない方は屈伸ができなくても、ざっくりとした指示ならそれなりにできることはあります。要は自由度をある程度あげることで、「自分だけできない」という負の感情を逃しています。 二宮:一口にスポーツとは言っても1位を狙うエリートスポーツばかりではない。定義は少しばかり曖昧にした方がいいかもしれませんね。 澤田:スポーツは超多面体だと思っていて、僕らが見ている面って限られているんですが、裏側を覗いてみたらいろいろな顔がある。それがすごく面白い。例えば僕らはスポーツを「楽しい新薬」と捉えています。それは、フィジカル、メンタル、ソーシャルの症状を解消してくれる新薬。そこで、ゆるスポーツを薬のように処方する施設を作りたいと思っています。「スポーツホスピタル構想」というプロジェクトとして走り始めています。 今矢:それは面白いですね。 澤田:例えば、スポーツを処方するドクターをアスリートにお願いすれば、セカンドキャリアにも繋がるかもしれない。患者さんも、別の患者さんのために新しいスポーツを創ってもいい。いろいろな関係が生まれるといいなと。スポーツを通じた「関係創生」ですね。関係を創生するにあたっては、スポーツが適しています。人と人の距離を短時間でぐっと縮めてくれる。本当にスポーツはすごい。僕にとってスポーツは世界で一番苦手なんですが、世界で一番尊敬しているものでもあります。
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Talk Vol.4 スポーツが繋ぐ無限の可能性 (中) ゆるスポーツ コピーライター/プロデューサー 澤田智洋 一番苦手なものがスポーツだったという澤田智洋さん。 様々なゆるスポーツを考え出す過程にも、澤田さんならではの視点がーー。 二宮:それはいい循環ですね。 澤田:スポーツを考えるときのプロセスとしては、ある課題に対して「スポーツを創ることで解決してくれませんか?」という依頼から始まります。それに対して適切なチームを作り、まずはアイデア出し会議を行います。いいアイデアが出たら、次はグラウンドやコートで試してみる。そこでまたルールをブラッシュアップして、どんどん一般参加者も入れてトライアルをしてスポーツとして煮詰めていく。 二宮:審判も必要になってきますね。 澤田:はい、審判も技術が必要です。ゆるスポーツなので、まずは審判が一番笑ってくださいとお願いしています。また、新しいスポーツに対してみんな戸惑っているので、なるべく褒めて、アドバイスをしてくださいと。子どものスポーツ体験会などと同じようなファシリテーション法ですね。 今矢:仮に「ハンドソープボール」だと、どのような課題解決に提案されているのですか? 澤田:ハンドボールの元日本代表キャプテンの東俊介さんから「ハンドボールをもっと普及させたいんです」と話をいただいたんです。そこで「ゆるいハンドボールを創りましょう」と提案しました。ハンドボールは僕も怖いイメージがあって、鬼軍曹みたいな人たちがどんどん飛びかかってくるわけじゃないですか。そんな状況に自分を置きたくないなと思っちゃうんです。だから「ゆるく、ポップにしてやればいいんじゃないですか」と。ハンドソープボール体験会は、いつも2時間コースなんですが、前半1時間はハンドボール選手を呼んでハンドボール体験会をします。後半はハンドソープが出てきてハンドソープボール体験会。そうすると余韻としては、「ハンドボール面白かったね」となるんですよ。 二宮:なるほど。それでハンドボールの普及に繋がると。 澤田:そうなんです。「ハンドソープボール」はハンドボール普及のために作っています。あとは「ブラックホール卓球」も、卓球をゆるくポップにするというコンセプトで開発しました。中心をくり抜いたラケットを使用します。ブラックホール(穴)のサイズは4種類(S、M、L、LL)あるんです。シングルスの場合は、11点で1ゲーム先取。3点取るごとに穴が大きくなってくる。勝ちに近付くと穴はLLサイズになるので、接戦が生まれやすい構造になっています。 今矢:上手い選手ほど、ガンガン抜けるんでしょうね。 澤田:プロの卓球選手もすごく抜けるんです。 二宮:逆に言えば中心に当てる練習にもなりますよね。 澤田:その通りです。実は「ハンドソープボール」もハンドボール選手のトレーニングになるのでは、と言われています。海外のハンドボール選手は全身を使いながらシュートをするのですが、日本人は手や腕だけで投げているケースが多い。でもツルツルだと手だけでは持てないので、全身をうまく使わないといけません。 今矢:たとえば「ハンドソープボール」だと、ハンドボールよりも敷居が低く、みんなができる。そのスポーツにピンと来なかった人たちも、これをひとつのゲームとして楽しめることはすごくいいですね。 澤田:「ハンドソープボール」もふだんはスポーツをやらない方が多く参加します。この競技は、今までのスポーツとは明らかに違う気配がしていますから。ただ、人によって「自分でもできるスポーツ」の捉え方は違うので、スポーツの多品種化は大事だと思っています。 <Vol.5に続く>
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Talk Vol.3 スポーツが繋ぐ無限の可能性 (上) ゆるスポーツ コピーライター/プロデューサー 澤田智洋 今回登場するのは、澤田智洋さん。スポーツや福祉のビジネスプロデュースを数多く手がけ、世界のゆるスポーツ協会のトータルプロデューサーとしても活躍中です。 ゆるスポーツをきっかけに広がるダイバーシティ社会とはーー 【一番苦手なものがスポーツだった】 二宮: 澤田さんは世界のあらゆるスポーツ協会のトータルプロデューサーを努めています。 バランスボールを使用して行う「真珠サッカー」、手にハンドソープをつけてプレーする「ハンドソープボール」など、ゆるスポという着眼点が非常に斬新です。そもそも初められたきっかけを教えてください。 澤田: 実は、僕が世界で一番苦手なものがスポーツなんです。男性のステータスとしてスポーツは大きな武器ですよね。小学生の時は、それが顕著に表れる。スポーツができないと、ヒエラルキーの下のほうに置かれます。 二宮:確かに運動神経の良い子がクラスでは人気者になりますよね。 澤田:ええ。クラスにT君という子がいました。彼は足が速いことで先生の評価も高かった。彼のステータスをスポーツが総合的に押し上げていたんです。 二宮:なるほど。失礼ですが澤田さんは、体育の成績は5段階で1とか2とか? 澤田:だいたい2ですね。T君は休み時間、校庭などを走っていて、キャーキャー言われているんです。一方、僕は窓際の席で、誰も望んでいない学級新聞を書いていました。その時に“あ、人生終わったな”と(笑)。僕とT君の間には、太くて流れの速い川が流れているなと。 二宮:ルビコン川みたいなものですね。越えるのは大変だ! 澤田:そうですね(笑)。本当に向こう岸にはいけないだろうみたいな。ゆるスポーツを始めたのは、そういうのもきっかけですね。 二宮:私は最初テレビで「ハンドソープボール」(写真)を見た時に思わずヒザを打ちました。 普通だったらハンドボールは手に松脂を塗って滑らないようにする。それを逆に滑らせることによって、身体的な長所が失われるわけですよ。 そこで各選手の力の差がなくなるという不思議な現象が起きていました。 澤田:僕たちが大事にしていることは、「新しい不便」をデザインすることです。スポーツは不便を楽しむものではないでしょうか。例えばサッカーのフィールドプレーヤーは手を使ってはいけない。陸上競技も一見自由に見えて、トラックという枠が設けられて走行距離も限られている。ある種の不自由ですよね。人間は自由に動き回りたいのに、制限された中でどうやって100%以上の実力を出すか。それを楽しむことが、スポーツ。 今矢:新しい不便というのは面白いコンセプトですね。 […]
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CW-Xアスリートサポートプログラム第2期募集 始まりました 2016.12.7 コンディショニングウェア、CW-X(ワコール株式会社)でアスリートをサポートする「CW-Xアスリートサポートプログラム」の第2期募集を開始しました。 応募期間は2017年2月28日まで。 詳しい情報とお申し込みはこちらから。 アスリートのみなさまのご応募をお待ちしております!  
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フィールドサポートのPVが完成しました 2016.11.25 BLUETAG×YKKフィールドサポートプロジェクトのプロモーションビデオが完成しました。 ぜひご覧ください!  
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