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Columnコラム

2014.03.25アルビレックスに倣え

1993年=8

 

2014年=36

 

この数字は何を示したものだろうか。答えはサッカーのJクラブのある都道府県の数である。周知のように今季からJ3が創設され、新たに岩手、秋田、福島、金沢、沖縄でJクラブが誕生した。Jリーグが掲げていた「全都道府県にJクラブをつくる」という目標も、10年以内には達成されるだろう。

 

2005年=6

 

2014年=21

 

では、こちらの数字は何か。答えはプロバスケットボールのbjリーグのクラブがある都道府県数だ。リーグ創設から10年間で着々とエクスパンションを実施し、Jリーグ同様、将来的には47都道府県にクラブが立ち上がることを目指している。

 

地域密着のクラブ運営を柱とする両リーグの奮闘もあり、現在、47都道府県のうち、40都道府県に少なくとも1つはJリーグかbjリーグのクラブが存在する。残り7県にも野球の独立リーグ球団や、将来のプロリーグ入りを目指すサッカーやバスケットボールのチームがあり、おらが町のクラブを応援する文化が全国に根付きつつあると言ってよい。

 

この流れは今後ますます加速し、他競技にも波及していくことだろう。野球やサッカー、バスケ、ラグビー……全国どこでも故郷のチームを応援できる時代がやってくるはずだ。

 

各地域にプロスポーツクラブができることは喜ばしいが、これから数が増加するにあたって、ひとつの提案がある。クラブ名称を地域によって統一できないものだろうか。

 

好例がある。新潟のアルビレックスだ。サッカー、バスケットボール、野球、チアリーディング、スキー・スノーボード、陸上競技、モータースポーツと、どのクラブにも「アルビレックス」の名前が冠されている。

 

新潟=アルビレックスという図式をつくることで、何より一体感ができる。同じ名称のクラブとして、競技の枠を越えて応援しようという意識も高まる。

 

さらには地域の外からみてもわかりやすい。現在、各競技のチーム名にはスサノオマジック(島根)、ファイティングドッグス(高知)といった地域色あふれるものも多いが、これを共通の名称にすれば認知度も高まり、立派なブランドになる。

 

名前が同じなのだから、いっそのこと各チームをとりまとめてホールディング化するようなアイデアがあってもいい。特に地方であれば、各チームがチケット購入をお願いしたり、スポンサーを依頼する企業や団体も重なってくる。これらを一本化して、得られた利益を各チームに分配するシステムをつくるのだ。

 

そうすれば、地域内で新しいプロチームを立ち上げる際にも、スポンサー営業や、チケット販売をゼロから始めなくてもよくなる。初期負担が軽減されれば、より新規参入が促進されるだろう。チーム名称を統一することは、こういったメリットを生み出すための一里塚でもある。