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Columnコラム

2016.07.21プロとの交流で進む地域スポーツの強化

この秋、男子プロバスケットボール・Bリーグがスタートする。9月22日の記念すべき開幕カードは、アルバルク東京と琉球ゴールデンキングスに決まった。

 

トヨタ自動車が母体のアルバルクは2015-16シーズンに最高勝率を記録したNBLの雄。一方のゴールデンキングスは地域密着を理念としたbjリーグで4度の優勝を誇る最強チームだ。

 

企業チーム中心のNBLと地域密着を理念とするbjは05年以降、いわば水と油の関係だった。国際バスケット連盟(FIBA)が日本バスケットボール協会(JBA)に資格停止処分を科したのは14年11月のことだ。制裁解除の条件にはNBLとbjの統合も含まれていた。

 

それを成し遂げたのが、JBAを改革するために設けられたタスクフォースのチェアマンに就任していた川淵三郎である。言わずと知れたJリーグ初代チェアマンだ。

 

Bリーグの開幕カードをNBLとbjの強豪同士のワンカードにしぼり、プレミア感を演出する。これは川淵のアイディアによるものだろう。

 

既視感がある。93年5月15日、Jリーグの開幕戦はヴェルディ川崎対横浜マリノスの1試合のみだった。ヴェルディの前身である読売クラブとマリノスの前身の日産自動車は、Jリーグ創設前の日本リーグでライバル関係にあった。両チームの対決は、新しくスタートするリーグが提供できる最高のカードだった。

 

国立競技場での開幕戦はマリノスが2対1で逆転勝ちをおさめたが、新リーグのオープニングを飾るのに相応しい素晴らしい内容だった。

 

Jリーグの成功はあの試合で決まったようなものだ。Bリーグの興廃も、アルバルク対ゴールデンキングス、開幕戦にかかっていると言っても過言ではない。

 

ところでゴールデンキングスは、05年に沖縄初のプロスポーツチームとして創設された。他にも沖縄のプロスポーツチームとしては、サッカーのFC琉球(J3)がある。

 

沖縄はマリンスポーツやゴルフ、トライアスロン、自転車などの競技会はもちろん、プロ野球のキャンプ地としても知られている。16年には9球団(分割含む)がキャンプを張った。

 

沖縄県が行った「スポーツコンベンション開催実績」調査によると、県内でのスポーツキャンプ合宿実施件数は326件(平成25年度・以下同)。種目別では野球が133件、陸上競技113件、サッカー23件がトップ3で、その他にテニス、自転車、バスケットボール、武道などのキャンプ合宿も行われている。

 

7月には侍ジャパン女子代表がWBSC女子野球ワールドカップ(9月3日~韓国・釜山)に向けて強化合宿を実施予定だ。侍ジャパン女子代表は地元ボーイズリーグとの強化試合や野球交流会を行う。

 

レベルの高いアスリートとの交流は、地域スポーツをレベルアップさせる一助となる。高校野球における近年の沖縄勢の躍進もプロ野球のキャンプ地効果と言えよう。

 

ゴールデンキングスの活躍で、沖縄スポーツ界のなお一層の発展が期待できそうだ。