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Columnコラム

2013.10.25プロ野球は16球団に!

高校ナンバーワン左腕の松井裕樹(桐光学園)は東北楽天へ、大学ナンバーワン右腕の大瀬良大地(九州共立大)は広島へ――。

 

今年のプロ野球ドラフト会議も大きな注目を集めた。だが、光があれば、影もある。指名を受けて笑顔をみせる選手がいる一方で、戦力外通告を受けてチームを去る選手がたくさんいる。

 

それでもプロでのプレーを諦めきれない選手たちのために設けられたのが合同トライアウトだ。ここで他球団の編成スカウトに必死のアピールを行う。今年は11月10日に静岡・草薙球場で第1回トライアウトが実施される。実はプロ野球の本拠地球場以外でトライアウトが開かれるのは初めてのことだ。

 

実は静岡市は草薙球場を本拠地とした球団創設を目指している。市の政策にも「地元球団創設構想の推進」がしっかりとうたわれている。草薙球場は、さかのぼること79年前、日米野球で沢村栄治がベーブ・ルースやルー・ゲーリッグ相手に好投を繰り広げた伝説の舞台だ。今年、全面改修が完了し、2万人以上が収容できるプロ仕様の球場に生まれ変わった。

 

1958年からプロ野球は12球団体制が続いているが、「球団数は12」と定められているわけではない。2004年のオリックスと近鉄の合併発表を発端とした球界再編騒動は、プロ野球選手会による史上初のストライキにまで発展したが、その団体交渉の過程で「新規参入の促進」が合意されているのだ。この結果、仙台を本拠地にした東北楽天が誕生した。

 

今年、楽天が創設9年目でパ・リーグを初制覇したことにより、東北地方に多大な効果をもたらした。巨人との日本シリーズの視聴率は仙台地区で第1戦、第2戦とも40%超。2年前の東日本大震災で沈んだ地域に元気を与えた。

 

後発のサッカーJリーグは40クラブ、バスケットボールbjリーグは21クラブと新規参入を受け入れ、全国にその輪を広げていった。楽天の例でも明らかなように、おらが町のプロチームの存在は地域活性化につながる。

 

もちろん静岡単独での参入では球団数が奇数になり、試合が組みにくい。そこで少なくとも、もう1球団を増やし、偶数にする必要がある。そこで全国を見渡すと、新潟や金沢を拠点とした北信越、松山を中心とした四国などは十分、球団を保有する条件が整っている。

 

いずれの地域も新潟のHARD OFF ECOスタジアム、富山のアルペンスタジアム、松山の坊っちゃんスタジアムとプロ野球の公式戦が開催可能な球場がある。北信越はBCリーグ、四国はアイランドリーグと、既にプロ野球の独立リーグが存在し、地元チームを支援する素地ができあがっている。

 

第一段階は静岡と、北信越か四国のいずれか球団を立ち上げて参入し、続いて北信越と四国の残された方と、沖縄に球団を創設する。沖縄は多くの球団が春季キャンプを張り、施設面でも充実している。なかでも巨人のキャンプ地、沖縄セルラースタジアム那覇は3万人収容の立派な球場だ。こうして、ゆくゆくは16球団に拡張するのが理想形だと考える。

 

そして16球団を4球団ずつ、セ・リーグの東地区、西地区、パ・リーグの東地区、西地区に分割し、その優勝チームがプレーオフを戦うシステムにするのはどうか。こうすれば現行の3位までが出場できるクライマックスシリーズよりポストシーズンも盛り上がるはずである。

 


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