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Columnコラム

2011.02.15今こそ力士は巡業を!

世間を騒がせている大相撲の八百長問題。
周知のように3月の春場所は中止になった。
不祥事が原因で本場所が中止になるのは史上初めて。
土俵上の取組そのものに疑惑の目が向けられているのだから、中止はやむを得まい。
日本相撲協会は春場所の中止とともに、年内の地方巡業の中止も決めた。
放駒理事長(元大関・魁傑)は
「ウミを全部出し切るまで土俵の上で相撲は見せられない」と述べている。
本場所を再開するメドも立たないのに、巡業どころではないという考えなのだろう。

 

-この際、八百長は徹底的に調査するべきである。

 

大相撲の世界では過去にも幾度となく八百長疑惑が取りざたされてきた。
そこにもメスを入れなければ本当の解決にはならない。
協会が設置したお手盛りの特別調査委員会ではなく、
所管官庁である文部科学省に調査を依頼するくらいの姿勢がほしい。
全容を解明するには時間がかかるだろう。
このままでは夏場所以降も開催できない可能性がある。

 

-その間、力士たちは何をするべきか。

 

私は部屋にこもるのではなく、地方を巡業し、相撲の普及に当たるべきだと考える。
町の土俵に自ら出向き、ファンと触れ合い、子どもたちに相撲を教えるのだ。
もっとも地方が受け入れてくれればの話だが……。
協会は財団法人としての目的を

 

「わが国固有の国技である相撲道を研究し、相撲の技術を練磨し、
その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を経営し、
もって相撲道の維持発展と国民の心身の向上に寄与することを
目的とする」と定めている。

 

このままでは、たとえ大相撲が八百長問題を乗り切ったとしても、
「お相撲さんになりたい」と夢見る子どもたちはますます少なくなるだろう。
ただでさえ空席が目立つ本場所の観衆がさらに減るのは必至だ。
スポンサーだってつかないだろう。
いずれにしても大相撲は存亡の危機に立たされる。

 

悪いのは八百長であって、相撲という競技そのものに罪はない。
相撲にはもともと各地で「奉納相撲」として行なわれてきた歴史がある。

 

今こそ原点に戻るべきだ。

 


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