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Columnコラム

2014.07.31日本にやってくるビッグイベントの波

2019年 ラグビーW杯

 

2020年 東京五輪・パラリンピック

 

日本でスポーツのビッグイベントが2年連続で開催されるのは周知の通りである。しかし、ここにきて2023年まで5年連続で大きな国際大会が開かれる可能性が出てきた。

 

2021年は聴覚障害者による世界大会のデフリンピックだ。これは過去2回、デフリンピックに出場し、昨年のソフィア大会の400メートルハードルで日本人初となる決勝進出を果たした高田裕士選手が中心となって招致を呼びかけている。行政でも荒川区の西川太一郎区長が、区議会の所信表明で「五輪・パラリンピック開催のためのインフラ等の整備が有効活用され、かつ、障害者の自立や社会参画が一層、促進される」と述べるなど後押しする動きがみられる。

 

2022年はサッカーW杯だ。こう書くと、「2022年はカタール開催で決まっているのでは?」と思う方もいるだろう。しかし、ここへきて、カタールW杯は雲行きが怪しくなってきた。

 

夏のカタールといえば日中の気温が40度を超える。そんな土地で本当にW杯を開催できるのか……。FIFA内部からも疑問の声が噴出している。

 

カタールは招致の際、スタジアムに空調設備を設置するといった暑さ対策をプレゼンテーションに盛り込み、日本、米国、韓国、オーストラリアとの選挙戦に勝利した。だが、この招致活動を巡っては、FIFA元理事がカタール支持と引き換えに、賄賂や液化天然ガスの取引で便宜を図ったとの疑惑も報じられている。

 

またカタール政府は、イラクを混乱に陥れているアルカイダ系のイスラム教スンニ派武装組織を支援しているとも言われる。現状を鑑みると、8年後に中東に平穏が訪れているとは断言しにくい。今のところ可能性は決して高いとは言えないが、今後、開催地を再度、選び直す必要性に迫られるかもしれない。となれば、ラグビーW杯、五輪・パラリンピック開催でスタジアム面も含めた受け入れ態勢が整いやすい日本に追い風が吹く。

 

さらに2023年は日本サッカー協会が既に女子W杯の招致に乗り出す方針を示している。また知的障害者による世界大会、スペシャルオリンピックスも同年の東京開催が検討されている。

 

五輪・パラリンピックにラグビーW杯、男女のサッカーW杯、デフリンピック、スペシャルオリンピックス……これだけのスポーツの祭典が、ひとつの国で立て続けに行われたことは過去に例がない。

 

ビッグイベントを通じ、スポーツの力を活用して、いかに効果を生み出せるか。日本の社会のみならず、各企業にとっても、またとないチャンスが到来するかもしれない。