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Columnコラム

2011.05.30東北でスポーツイベントを!

4月29日、大震災以来初めてとなる東北楽天とベガルタ仙台のホームゲームが開催された。
楽天の本拠地・クリネックススタジアム宮城では20,613人、
ベガルタの本拠地・ユアテックスタジアム仙台では18,456人の観客が集まった。
震災の影響で、果たしてファンやサポーターがスタジアムに戻ってきてくれるだろうか。
そんな心配は杞憂だった。

 

-大変な状況下にあっても、多くの人々がスポーツを楽しみに待っていた。

 

それはスポーツに携わる人間のひとりとして、うれしい風景だった。
試合も楽天、ベガルタともに勝利。
選手たちのプレーには普段以上に、観る者の心を熱くするものがあった。

 

そして何より試合後の楽天・嶋選手会長のスピーチが良かった。
「東北の皆さん、絶対に乗り越えましょう、この時を。
今、この時を乗り越えた先には、もっと強い自分と未来が待っている はずです」
1万5000人を超える犠牲者を出し、まだ多くの人々が避難所生活を余儀なくされている中、
「まだスポーツイベントどころではない」との意見が出るのはやむを得ないだろう。
しかし、あの仙台の熱気を見ていると、
「こんな時だからこそ、スポーツイベントをやろう」と
考えるのも間違ってはいないように思う。

 

-スポーツイベントには地域経済を活性化する要素がある。

 

ヒトが集まれば、当然、モノもカネも動く。
交通や宿泊、食事や物販などで東北が潤えば、
それが復興の一助となる。

震災から3カ月となる6月12日には、いわて銀河100kmマラソンが開催される。
この大会は今年で7回目。
100kmの部は朝4時にスタートし、高低差が500m近くある道のりを駆け抜ける。まさに限界に挑むレースだ。

 

震災により、開催の是非が検討されたが、
「いわてに元気を!」を合言葉に予定通り実施されることになった。
ただ、地元・岩手の人々や企業は被災しており、大会運営にはランナーの参加のみならず、
スポンサーの支援、ボランティアスタッフの協力、物品の提供など、全国から多くの支えが必要だ。

 

スポーツイベントは、いわばお祭りだ。
神輿をかつげなくても、声をかけ合ったり、炊き出しをしたり、
清掃活動をしたりと、さまざまな参加スタイルがある。

 

東北の1日も早い復興のためにも、こういったイベントを通じて絆を確認したい。

 


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