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Columnコラム

2011.01.19補欠の全校大会を!

高校サッカー、高校ラグビー、春の高校バレー、高校選抜バスケ……。
この年末年始は高校生の全国大会が多数、開催された。
高校生のスポーツイベントの風物詩とも言えるのがスタンドでの応援だ。

 

「試合には出られない3年生の部員たちが、

“自分たちの分まで頑張ってほしい”と、
声を張り上げて必死の応援を続けています!」
テレビ中継ではそんなリポートをよく見聞きする。
そして、試合に出た選手たちが
「スタンドで応援してくれる同級生たちのためにも勝ちたかった」と
仲間への感謝を口にするのも、よくある光景だ。

 

あぁ、素晴らしき青春の1ページ。
私たちは純粋な若者たちの姿に心を打たれる。

 

-ただ、待てよとも思う。

 

スタンドで応援している選手たちは本当にこれで良かったのかと。
本音はチャンスがあれば、補欠なんかより試合に出たかったはずだ。
そして実戦経験を積めば、彼らはもっとうまくなっていたかもしれない。
高校時代は無名でも、その後、一流のアスリートに成長した選手はたくさんいる。
サッカーの中澤佑二しかり、野球の古田敦也しかり。

強豪校であれば、補欠といえども中学時代はそれなりに実績を残してきた選手たちも多い。
そんな才能が高校で埋もれたままになっているのであれば不幸な話だ。

 

サッカー解説者のセルジオ越後氏は、

 

日本のスポーツから「補欠」をなくすことを主張している。

「サッカー協会への登録人口は増えた。
でも、サッカー人口は変わっていないです。
サッカー人口というのは試合に出られる人数のこと。
1校1チームのままでは、スタンドに入って応援する子だけが増えて、
協会に(登録料の)お金が入る。それだけですよ。
試合に出る子が増えないとレベルが上がるわけがない」
セルジオ氏は1つの学校で複数のチームが大会に出られるよう、システムを改めるべきだと話す。

 

私もこの意見に賛成だ。

 

大会メンバーから漏れた選手たちを対象に”もうひとつの甲子園”や”もうひとつの国立”があってもいい。

 

スポーツに打ち込める貴重な若き日々を、
ただスタンドで声を張り上げるだけで費やしてしまうのはもったいない。

 


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