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Columnコラム

2010.11.16bjリーグの挑戦

-47都道府県に1つずつチームをつくる

そんな壮大な目標を掲げてエクスパンションを続けているプロリーグがある。
プロバスケットボールのbjリーグだ。
10月に開幕した今シーズンからは、
秋田ノーザンハピネッツ、島根スサノオマジック、宮崎シャイニングサンズの3チームが加わり、
16チーム体制になった。

 

過日、その新規参入チームのひとつである島根スサノオマジックを取材
する機会があった。
島根県の人口は約74万人。
これは鳥取県に次いで全国で2番目に少ない。「プロスポーツチームはこれまでひとつもなかった。
ブースターはどのくらいいるのだろう……?」 期待と不安が入り混じったの半々で会場を訪れると、
体育館は熱気であふれかえっていた。
観客からは、おらが町のチームを心待ちにしていた様子がひしひしと伝わってきた。
このチームにはbjリーグから初の日本代表に選出された石崎巧がいる。
指揮を執るのは元日本代表ヘッドコーチのジェリコ・パブリセヴィッチだ。
11月12日現在、5勝3敗でウエスタンカンファレンス4位につけており、新規参入ながら上位進出も夢ではない。

 

シーズンを乗り切るには少なくとも1チーム20人程度の選手が必要な野球やサッカーとは異なり、
バスケットボールの場合は10人もいれば戦える。
そのため年間の運営費は2億5千万円~3億円ほどで済む。
サラリーキャップを導入して、選手年俸の総額を抑えており、人件費の高騰が経営を圧迫する心配もない。

これなら中規模の体育館がひとつあれば、新チームを立ち上げることは比較的容易だ。
地方経済が疲弊しているなか、決して経営はラクではないが、
リーグ設立から6シーズン目を迎え、チーム数は増える一方だ。

既に来季からは岩手、千葉、神奈川、長野の計4チームが参入するプランが進んでいる。
大都市でのスポーツイベントをテレビやラジオで楽しむのではなく、
地元の試合へ自ら足を運び、生でプレーを体感する。
そんな地方の時代がやってきている。

 

 


 

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