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Columnコラム

2011.12.102019年ラグビーW杯へ何をすべきか

-正直、「このままいったら、日本にラグビーはなくなるんじゃないか」という危機感すらある。

 

2勝を目標に掲げながら1勝もできなかった。

 

現在、開催中のラグビーW杯、日本は1次リーグでフランス、ニュージーランド、トンガに敗れ、カナダとは引き分けて1分3敗に結果に終わった。W杯の日本開催は8年後。日本はここでのベスト8入りを目標に掲げているが、今のままでは、かなりハードルが高そうだ。

 

元日本代表でテストマッチのトライ数世界記録(69)を持つ大畑大介氏は朝日新聞紙上で今の思いを率直に述べている。

 

<期待していた分、落胆は大きい。正直、「このままいったら、日本にラグビーはなくなるんじゃないか」という危機感すらある。 (中略) ラグビー協会は解体的出直しをする覚悟が必要だ。今までのような生ぬるい雰囲気のままなら、また同じ失敗を繰り返す。2019年のW杯日本大会まで時間はない。若くて情熱があって、責任を背負える人間を増やさないといけない。>(9 月29日付)

 

-代表の強化は、競技の普及や育成なくして始まらない。

 

このコラムでも何度も書いてきたが、代表の強化は、競技の普及や育成なくして始まらない。ピラミッドの構造と一緒で、頂点を高くしようと思えば、底辺を拡大する必要がある。
だが、ラグビー協会の普及、育成に対する取り組みはサッカーなどと比べると、なかなか見えづらい。その原因はひとつにラグビー界が「学校」と「企業」を中心にした運営にとどまっている点があげられる。
ここに「地域」に軸足を置くサッカーとの大きな違いがある。もちろん各大学やトップリーグの各チームはラグビー教室などの活動にも熱心だが、「学校」と「企業」の範囲内である以上、自ずと限界がある。

 

「昔はサッカーよりもラグビーのほうが人気があったのに……」
「一度スタジアムで観たら、ラグビーほどおもしろいスポーツはないのに……」

 

そう嘆くラグビーファンは少なくない。だが、大畑の言うように”解体的出直し”をする覚悟で構造改革に乗り出さない限り、残念ながら”過去の栄光”は取り戻せないのではないか。

 

8年なんてあっという間である。2019年のW杯にとどまらず、もっと先を見越したグランドデザインを描いてほしい。