航空機の発展・進化に伴って、その飛行能力は大きく向上。
機動性の高い戦闘機がお目見えした第一次大戦以降、曲技飛行が数多く行われるようになった。
やがて、アメリカ海軍が第二次大戦後に結成した「ブルーエンジェルズ」などをはじめ、自国のパイロットの熟練度を世界に誇るための示威・広報活動の一環として、国家レベルで飛行隊が組織されるケースが増えていくようになる。
「エアロバティック」は、そうした航空ショーの曲技飛行を競技として体系化したもの。
現在は、2年に1度開催される世界選手権(クラシックスタイル)が最も権威ある大会として知られ、ヨーロッパやアメリカを中心に、年間数十から100以上の大会が催されているスカイスポーツの頂点である。
戦いの場となるのは、「ボックス」と呼ばれる1,000m×1,000m×1,000mの3次元空間。
一般的には「アンリミテッド」「アドバンス」「インターミディエイト」「スポーツマン」「ベーシック」の5部門に分かれ、カテゴリー毎のレギュレーションを満たした航空機が「規定演技」「自由演技」「unknown(競技当日になってはじめて選手に知らされる難易度の高い技を組み合わせた演目)」をこなし、ちょうどフィギアスケートのような減点方式(国際大会では10名程度の審判員によってジャッジされる)で勝敗が決定される。