現在のカヌーの起源といわれる船の原型は、世界各地に散見することができる。
スポーツとして発展しはじめたのは19世紀半ば。
イギリスにカヌークラブが設立され、のちに英国カヌー協会誕生(1887年)の礎となった。
その後、ヨーロッパを中心として盛んに行われてきたカヌー競技(レーシング)は、1936年のベルリン五輪でオリンピックの正式種目に選ばれる。
また72年のミュンヘン五輪でスラロームが新種目として加わり、カヌーを用いた川下りは日本でも多くの愛好者を魅了した。
フラットウォーターレーシングカヌーは、通常、湖などの静水上に設定された500m、1,000mなどの直線コースをいかに速く漕ぎきるかが問われるスポーツ。
コース上には9つのレーンが設けられ、着順とタイムを競う。
一方、スラロームは、全長250~400mのコース上に、上流から下流に通過するダウンゲート(緑白ポール)、下流側から上流側に通過するアップゲート(赤白ポール)が設けられ、それらの障害物を巧みなパドル操作でクリアしていく競技。
スタートからゴールまでの所要タイムと、各ゲートを通過する際の罰点(ミスに応じてペナルティータイムが加算されてしまう)によって勝敗が決定する。